kodokuforum’s blog

孤独について語り合う広場です。さみしい孤独もあるし、楽しい孤独もある。どんな孤独でもいいから、気が向いたときに読んだり投稿したりしてください。

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ハイリゲンシュタットの遺書

片山敏彦訳 (略)六年以来、私の状況がどれほど惨めなものかを!――無能な医者たちのため容態を悪化させられながら、やがては恢復するであろうとの希望に歳から歳へと欺かれて、ついには病気の慢性であることを認めざるを得なくなった――たとえその恢復がまっ…

ブリーニーさんの部屋

フィリップ・ラーキン 宮本麗音訳 「ここはブリーニーさんの部屋でした。ここにお住まいのときには、 ずっとボディーズ車体工場にお勤めでしたが, 転勤になったんですのよ」花柄のカーテンは薄く擦り切れていて、 窓の裾まで5インチほど寸足らずで、 窓の…

イギリスの孤独

「あまりに多くの人たちが孤独に直面しているというのが、現代生活の悲しい現実です。これは、社会にとっても、私たち全員にとっても大きな問題です。高齢者、介護者、愛する人を喪った人々、いえ、自分の思いや体験を語ったり話し合ったりする相手が一人も…

孤独とワイン

「若いころには苦いけれど、熟年になると味わい深くなる、そういう孤独の中で私は生きてきた」 アルバート・アインシュタイン 宮本レオン訳 “I live in that solitude which is painful in youth, but delicious in the years of maturity.” ― Albert Einste…

孤独という名のコージーコーナー

「じっと黙っているほうがずっと良い。 このコーヒーカップ、このテーブルみたいに。私一人で座っているほうがずっと良い、あそこの杭の上で翼を休めているあの孤独な海鳥のように。 永遠にここに座って居させて。素のままのものたち、このコーヒーカップ、…